全国で交通事故の件数が少ない県の人口密度や運転マナーの特徴

日本は、交通事故が1分に1件以上のペースで発生していると言われている国です。その中でも、比較的に交通事故が少ない県を紹介していきます。

ドライバーのマナーの良さも挙げられますが、人口密度や自動車の保有台数によってもバラつきがあるために、事故の発生件数と交通マナーの良さは必ずしも比例するとはいえません。


交通事故の発生件数が少ないのは鳥取県と島根県

全国で、最も交通事故が少ない県は2018年3月現在では鳥取県で、1年間に988件です。発生件数だけではなく、交通事故による死亡者数も全国で最も少ない県となりました。

しかし、理由は人口に加えて、自動車の保有台数も47都道府県の中で最も少ないということです。JAFが行なっている交通マナーのアンケートによると、自分が暮らしている地域の運転マナーが「優れている」と回答した比率が最も高かった県は、隣の島根県です。

島根県も交通事故の発生件数は少なく、鳥取県についで全国2位となっています。しかし、事故の発生件数が少なく、自らが運転マナーを過信している人が多い地域では、つい油断をしてしまうといったこともあります。このような原因が思わぬ交通事故に繋がるので、後で鳥取県と島根県の交通マナーについて説明していきます。

交通事故の件数は人口密度に比例する

福井県、秋田県も交通事故の発生件数が少ない県として挙げられます。この理由に関しても、人口密度の低さによるもので、秋田県は北海道や岩手県についで低い都道府県です。福井県の場合は、人口密度は低い方ですが一世帯あたりの自家用車普及率は全国1位で、人口10万人あたりの死亡者数は6.48人と、全国平均の4.37人に比べると高い数値になっています。

たとえば東京都の場合、公共交通機関が発達しているために、一世帯あたりの自家用車普及率は全国で最も少ないです。しかし、人口や人口密度は全国1位のために、自動車の保有台数自体は多く、また首都圏のため全国各地から車の行き来が集中します。

これによって、交通事故の発生件数も全国で愛知県や大阪府、福岡県についで4番目に多いのです。つまり、交通事故の発生件数は人口密度に比例しますが、交通死亡事故の割合は人口とは比例しないといえます。

四国地方の交通事故発生件数の状況

2018年現在で、全国5番目に交通事故の発生件数が少なかったのは四国の高知県です。高知県は、かつて同じ四国地方の香川県につぐ運転マナーの悪い県とも言われていましたが、人口10万人あたりの交通事故での死亡者数もここ数年は減少傾向にあります。

高知県以外の四国3県は、全国の交通事故死亡者数の5位以内を占めています。人口10万人あたりの交通死亡事故数は香川県が最も多く8.36人、3位の愛媛県は7.56人、4位の徳島県が7.11人となっています。

人口の多い東京都をはじめとする首都圏や大阪府などは、交通事故の発生件数は多いですが、死亡者の割合が少ないことから、四国の自家用車の普及率の高さが影響しているのではないかと考えられます。さらに、高齢者による交通事故の件数も多く、地域の高齢化が交通死亡事故の件数に繋がっているのです。

街灯が少なく、夜になると周囲が暗くなり見えにくくなる場所などは、特に注意が必要です。また、交通量の少ない場所では、交差点での右折車の無理な割り込みなどが多いのも、四国地方のドライバーによくあることです。

愛媛県では、車が急に曲がることを「伊予曲がり」というようですが、確認もなくウィンカーの出し忘れをしてしまった場合は、思わぬ事故に繋がってしまいます。交通量の少ない地域では「いつもは大丈夫だから」と油断するドライバーが多いので、気をつけなければなりません。

交通事故の発生件数が少ない県、その特徴

全国の交通事故の発生件数が少ない県を挙げていきましたが、これらの県はどのような特徴があるのでしょう。共通する点は、過疎化による人口減少が進んでいる地域ということです。高速道路もほぼ一直線のところが多く、車の合流や往き来も激しくないために、交通事故は起こりにくいといえます。

市街地も一部に限られていて、狭い路地や繁華街などの人通りの多い道路が少ないので、運転がしやすく事故も起こりにくいのです。車の保有台数も少ないので、事故の原因に繋がる路上駐車の数も少ないので、歩行者や自転車の飛び出しが見えにくいという心配もありません。

また、駐車場も広々としているので、駐車する時に接触するなどのトラブルがほとんど起こらないのです。ただ、交通量が少ないためにスピードを出す車も多く、誤って通行人を跳ねてしまうというケースはあります。歩行者に対する思いやりを持った運転を心がけると、さらに交通事故の発生件数は少なくなるでしょう。


事故発生件数が少ない鳥取県・島根県の交通マナー

全国1位2位を占める交通事故の発生件数が少ない鳥取県と島根県は、なぜ事故が少ないのでしょうか。山陰地方にはあまり高速道路がなく、国道でも時速80キロほどのスピードを出すドライバーが多いようです。しかし、ほとんどの自動車道は片側1車線が多く、車線変更をする機会が少ないため、スピードが出ていても危ない場面が少ないといえます。

ただ、発生件数が少ないからといって死亡事故の割合が少ないというワケではありません。島根県は、道路の取り締まりが少ないと言われていて、これでは死亡事故の低減には繋がらないと問題になっています。交通事故の件数が少なくても油断は禁物です。

取り締まりが少ない分だけ、ドライバーの交通マナーに対する意識が求められます。優れた運転マナーのドライバーが多い島根県は、事故の発生件数だけではなく、交通死亡事故の数も減らしていくようにしなければなりません。

隣の鳥取県に関しても、運転中にウィンカーを出さないドライバーがいたり、車の流れを乱すようなノロノロ運転をしたりなど運転マナーの悪さが問われています。交通量が少ない場合でも、運転マナーを見直すようにするのが大切です。

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交通事故の発生件数が少ない県のドライバーが気をつけること

全国的に交通事故の発生件数が少ない県に共通して言えることは、件数が少ないからといって決して油断してはいけないということです。交通量が少ない場所でも常に交通ルールを守る意識を持つように心掛けましょう。人口が少ない地域では、高齢者のドライバーや歩行者の数が多いこともしっかりと頭に入れて、思いやりのある運転をするのが大切です。