睡眠障害が重大な交通事故を引き起こす

車の運転をしている場合ふと眠くなったり、集中力が途切れてしまうということはありませんか。そんな時は睡眠障害になっているかもしれません。日常のふとした時に、それは身の安全を脅かします。時として重大な事故を招きかねない睡眠障害。

そんな障害がどのように事故にかかわるか、その障害を抱えたまま車の運転をすることがどれだけ危険な事であるのかを、伝えていきたいと思います。


睡眠障害とはどんなものか

睡眠障害とは、人間が休息をとるためにする睡眠に、何らかの異常がある状態のことです。

多くの人が知っている睡眠障害の代表は、満足のいく睡眠をとることができない不眠症です。ですが、その他にも色々なものがあります。昼夜の体内リズムが狂う概日リズム睡眠障害や、睡眠中に呼吸の停止と再会を繰り返す睡眠関連呼吸障害、日中の活動している時に強い眠気を感じてしまう過眠症や、昼夜の体内リズムが狂う概日リズム睡眠障害、聞き馴染みのないものでは睡眠時随伴症、睡眠関連運動障害などというものもあります。

中には、アトピー性皮膚炎のかゆみで眠れなくなる場合や、うつ病などで眠れない、または眠りが浅くなってしまう、などという場合も存在します。身体的疾患のみならず精神的疾患も含めて、多くの事柄が原因となりやすいのが睡眠障害です。

睡眠障害になる原因

睡眠障害になってしまう主な原因は、精神的なストレスや疲労です。その細かい内訳は、旅行や仕事で国を移動した際の時差ボケから、隣人や隣室からの騒音、または自室の照度やベッドの固さ・柔らかさなどの細かいことまで、広く多岐に渡ります。

睡眠をとったものの、就寝前の行動や周辺環境のせいで十分に休息をとれなかった場合に、睡眠障害となります。よく原因となりやすい例は、仕事や旅行などでいつもの就寝時間を過ぎて、夜遅くまで活動してしまうことです。

そうすることで起床の際に、満足に朝の光を浴びない状態が続いてしまい、体内時計の乱れに繋がって、結果的に睡眠障害へとなってしまいます。

睡眠障害の症状

そういった困った症状を発する睡眠障害。その代表的なものは、中々寝つけないなどといった入眠困難があります。その他には、深夜になって何度も目が覚めてしまうという中途覚醒や、いつもの起床時間よりも早く起きてしまったり、その場合に再び寝付けなくなってしまう早期覚醒。

質の高い睡眠をとれない、熟睡できないといった塾眠障害などがあります。そういった症状によって、質の高い睡眠をとる事が出来なくなるので、せっかくとった睡眠でも一日の疲れをとることが出来ません。そういった状況が続き、疲労を回復させる事が出来なくなってしまった為に、集中力の欠如に繋がってしまったり、ふいの居眠りをしてしまったりして、思わぬ交通事故が引き起こされてしまいます。

睡眠障害になった場合の交通事故を起こす確率

睡眠不足が原因で引き起こされる事故の確率は、通常の状態の人が引き起こすものより約2.5倍確率が高くなっています。睡眠が不足していると、それだけ事故を起こしやすくなっているということです。外国では交通事故原因の半分は睡眠不足が原因だと言われています。

睡眠不足だと、判断能力が遅れてしまうので、何か異変があった場合でも回避行動が遅れてしまいます。そうすると、適切な対処をとれずスピードを落とせずに、高速のまま相手の車や障害物などに突っ込むなどして事故を起こすので、ドライバーや同乗者の死亡率も普通の事故よりも高くなってしまいます。

それでも生活の場ではかかせない車

危険な事故を起こしてしまうのならば、睡眠不足だと分かっている人は、車の運転は避けた方がいいのでしょう。ですが私達の生活に車の運転は、仕事場への移動や、送り迎え、買い物などのあらゆる場面で欠かせないものになっています。

一切の車の運転をやめる、車に関わらないというのは現実的な方法ではありません。知人や家を頼ったり、代わりの公共交通機関を利用するにも限度があります。だからこそ、上手に車とつきあっていくためには、有効な対策をとることが大切です。

日常的に利用する車だからこそ、その運転で睡眠不足に煩わされることがないように、自分でできる対策を知っていくことが必要となります。

有効な対策で安全な運転を心がけよう

重症化してしまった睡眠障害の場合であると、病院で診察してもらい、医師から適切な治療を受けるしかありません。ですが、睡眠障害にならないための対策なら、ほんの少しの努力と心がけで、簡単に行うことができます。

例えば、睡眠障害の主な原因となるストレスですが、お風呂に入る時にいつもより長めにつかったり、また就寝前にリラックス効果のあるCDをかけたりするなどして、神経を落ち着ける対策をとることができます。その他にも、寝る前にパソコンやスマートフォンに触る時間を少なめにするだけでも、脳が心地よく眠るための準備を整えやすくなります。

後は、気を付けなければいけないのが、就寝の数時間前には刺激物をとらないということです。コーヒーや緑茶、お酒を飲んだりすると、中に含まれているカテキンやアルコールが、寝つきを悪くしたり眠りを浅くしたりしてしまいます。

タバコを吸うのも、中に含まれているニコチンが睡眠の邪魔をしてしまうのでよくありません。ほんの少しの時間を使って、ストレスをケアするだけでも快適な睡眠は得られます。安全の為にも、自分でできることは積極的に取り入れて、もしもの事故を予防していくことが大切です。

道路交通法で定められていること

知らない方も多いかもしれませんが、平成26年6月に道路交通法の一部が改正されました。内容はもちろん、睡眠障害に関わるものです。具体的な例をあげると、運転免許所の取得や更新の時に、重度の眠気があるという事柄に関して嘘をついた場合、罰金を払わなければならないという点です。

そして、重度の眠気を自覚しているにもかかわらず、病院での診断や治療を受けていないと、免許証の交付や更新が保留にされるという点もあります。

睡眠障害によって引き起こされる事故は決して小さな問題ではないということ

生活の質が向上し豊かになった現代では、昔よりも多くの人が働き、夜遅くになってもさまざまな分野の人が活発に活動できるようになりました。そんな時代であるからこそ、睡眠障害になった人が、思わぬ交通事故を起こしてしまうことが多くなったのかもしれません。

法律が新たに定められるということは、それだけ睡眠障害によって引き起こされる交通事故というものが、大きな問題になってきているという事を示しているのかもしれません。

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